欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の3月の新車販売(登録)台数は144万9,148台となり、前年同月から10.6%増加した。販売増加は7カ月連続で、上げ幅は前月の8%から拡大。1~3月期の累計では前年同期比8.4%増となった。(表参照)
販売が低迷したのはオーストリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの4カ国だけ。主要市場では英国が17.7%増と大幅に伸びたほか、スペインが10%、フランスが8.5%、ドイツが5.4%、イタリアが5%の増加となった。
主要メーカーの販売も軒並み増えた。とくに深刻な不振が続いていた仏PSAプジョー・シトロエンが10.9%増と急回復。ルノーが30.4%増、フォードが14.6%増と大きく伸びた。最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は8.6%増だった。
日本勢はホンダを除いて増加。上げ幅はトヨタが5.7%、日産が15.2%、マツダが29.9%、スズキが22.1%、三菱が2.1%だった。シェアは日産が前年同月の4.3%から4.5%に拡大し、トヨタの4.2%を上回って首位に立った。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの同月の販売台数は10.4%増の148万9,796台となった。