欧州経済ウオッチャー

シーメンス、医療機器部門のIPOを決定

独シーメンスは11月29日の監査役会で、医療機器部門シーメンス・ヘルシニアーズが新規株式公開(IPO)を実施する計画を承認した。上場規模は最大100億ユーロに達するとみられ、ドイツテレコム以来の大型IPOとなる見通しだ。 […]

VW、安徽江淮汽車と小型商用車で合弁

欧州自動車最大手のフォルクスワーゲン(VW)は11月27日、中国同業の安徽江淮汽車(JAC)と小型商用車開発の合弁会社を設立することで基本合意したと発表した。JACとは電気自動車(EV)などの新エネルギー車(NEV)を共

BASF、上海に化学触媒工場開設

化学大手の独BASFは11月30日、上海化学工業団地に化学触媒の大型工場を開設したと発表した。同社がアジア太平洋地域に化学触媒工場を設置するのは初めて。同地域の化学産業の成長を背景に拡大する需要に対応する。生産能力は明ら

仏PSA、露カルーガ工場で小型商用車を生産

仏自動車大手のPSAグループは11月27日、ロシアのカルーガ工場で小型商用車の生産を開始すると発表した。ロシアの景気回復に伴う需要拡大に対応するためで、2018年1~3月期から2モデルを生産する。 同工場では現在、乗用車

トヨタ、ポーランドで次世代ガソリンエンジン生産

トヨタ自動車は11月29日、ポーランド南西部イェルチ・ラスコヴィツェの工場で次世代ガソリンエンジンを2020年から生産する計画を明らかにした。生産開始にあたり4億ズロチ(9,500万ユーロ)を投じて設備を整備する。 排気

住友商事、ブルガリア自動車販売最大手を買収

住友商事が独自動車販売会社フーゴ・フォーエのブルガリア子会社モト・フォーエを買収する。モト・フォーエが11月29日明らかにしたもので、住友商事の傘下に入ることで事業拡大を図る。買収価格は明らかにしていない。当局の承認を経

ハンガリー国営郵便、中国企業と物流で合弁

ハンガリー国営郵便は11月27日、中国2社と物流の合弁会社を設立することで合意したと発表した。現在40~60日を要する中国からハンガリー、欧州への輸送を大幅に短縮するのが目的だ。業務開始は来年1-3月期(第1四半期)を予

みずほなど3行、ガスプロムに10億ユーロ融資

みずほ銀行と三井住友銀行(SMBC)、米JPモルガン・チェース銀行は11月28日、ロシア国営ガス会社のガスプロムに5年間で総額10億ユーロの融資枠を設定する契約を締結した。3行は昨年末からガスプロムに対し融資する調整を進

不良債権の電子取引市場創設、ECBが提唱

欧州中央銀行(ECB)は11月27日に発表した金融安定に関する報告書で、ユーロ圏の銀行の不良債権処理を進めるため、不良債権の電子取引所を創設することを提唱した。透明な取引システムを整備し、より多くの投資家を不良債権市場に

欧州委がインベブに異議告知書、競争法違反で

欧州委員会は11月30日、ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ、本社ベルギー)がEU競争法に違反している疑いがあるとして、同社に異議告知書を送付したと発表した。EU域内の内外価格差を利用した「

米車部品JAC、ポーランドに新工場

米自動車部品メーカーのJACプロダクツが、ポーランドのカトヴィツェ特別経済地区に新工場を建設する。同特区の管理局が先ごろ発表したもので、投資額は6,200万ズロチ(1,500万ユーロ)。200人を新規雇用する。 新工場は

日欧の自動車部品5社に制裁、シートベルトなどのカルテルで

欧州委員会は22日、日欧の自動車部品5社がシートベルトなどの販売をめぐるカルテルに関与したとして、総額約3,400万ユーロの制裁金支払いを命じた。日本企業は東海理化、タカタ、豊田合成、丸高が対象となる。 制裁を科せられた

電子商取引のジオブロッキング、EU3機関が禁止法案で合意

欧州議会、EU加盟国、欧州委員会の3者は20日、オンライン小売業者が「ジオブロッキング(地理的制限)」を設け、消費者の居住地によってサービスを制限したり、同じ商品を不当に高い値段で販売することを禁止する規則案の内容で合意

仏伊など6カ国が財政規律違反の恐れ、欧州委が警告

欧州委員会は22日、ユーロ参加国の2018年度予算案の審査結果を公表し、フランス、イタリア、ベルギー、オーストリア、ポルトガル、スロベニアの6カ国がEUの財政規律に違反する恐れがあると警告した。 EUの財政規律を定めた安

ユーロ圏建設業生産高、9月は3.1%増

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の9月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比3.1%増となり、8カ月連続で伸びた。伸び率は前月の1.9%から大幅に拡大した。(表参照) 分野別では建築が3.7

アクゾノーベルとアクサルタ、合併を断念

塗料世界最大手のアクゾノーベル(オランダ)と米同業アクサルタ・コーティング・システムズは21日、合併協議を打ち切ったと発表した。これを受けてアクサルタは、日本ペイントホールディングスによる買収に向けた協議を進める。 アク

ボルボ、ウーバーに自動運転タクシーを供給

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは20日、配車サービス大手の米ウーバーに自動運転タクシーを供給することで合意したと発表した。2019~21年に最大2万4,000台を供給する。 ウーバーは配車アプリを活用した自動車相

英WPP、アサツーディ・ケイの株式売却で合意

英広告大手WPPグループは21日、米投資ファンドのベインキャピタルがアサツーディ・ケイ(ADK)に実施する株式公開買い付け(TOB)に応じることで合意したと発表した。保有するADKの全株式を1株当たり3,660円で売却す

ユニパー、フォータムのTOB提案を拒否

独エーオンから分離する形で設立された在来型発電大手のユニパーは21日、フィンランドのエネルギー大手フォータムの株式公開買い付け(TOB)提案を拒否すると発表した。同社の価値が過小評価されているうえ、事業面での相乗効果も期

シーメンス、IoT分野で独IT大手と提携

独シーメンスは23日、独IT大手ソフトウエアAGとモノのインターネット(IoT)分野で提携すると発表した。顧客メーカーのデジタル化を支援することが狙いで、メーカーが独自のアプリケーションとサービスを提供できる環境を提供す

ティッセンクルップ、通期は赤字転落

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップが23日発表した2017年9月通期決算の最終損益は6億4,900万ユーロの赤字となり、前期の黒字(2億9,600万ユーロ)から大幅に悪化した。ブラジルの粗鋼工場CSAの売却に伴い減損損

SGL、炭素繊維の合弁を完全傘下に

独化学大手のSGLは24日、炭素繊維製造の合弁会社SGL AFCの株式49%を自動車大手BMWから段階的に譲り受け、完全子会社化すると発表した。炭素繊維の素材から加工品までを一手に供給するメーカーになる戦略に基づく措置。

ランクセス、中国に高性能樹脂の新工場

独化学大手のランクセスは23日、上海の北西約160キロの常州に高性能樹脂の新工場を設置すると発表した。中国で拡大する自動車、電機製品向けの需要を取り込むことが狙い。ランクセスが同国で展開する高性能樹脂工場は隣接する無錫に

日本発条がハンガリー拠点拡張

日本発条は24日、ハンガリー北西部のタタにある拠点を拡張すると発表した。自動車サスペンションの受注増加に対応するためで、既存工場に隣接して新工場を設置する。投資額は136億フォリント(4,300万ユーロ)。2019年11

中国機械設備工程、セルビアの褐炭発電所が着工

セルビア政府は20日、セルビア電力公社(EBS)のコストラツB褐炭火力発電所で第3号機の建設が始まったと発表した。同発電所の改修増強計画(総額7億1,560万米ドル)の第2期投資として実施されるもので、中国機械設備工程(

PGNiG、英社とLNG中期供給契約

ポーランド国営ガス・石油大手PGNiGは21日、英エネルギー大手セントリカと米国産液化天然ガス(LNG)の5年間の供給契約を締結したと発表した。2018年から最大9回に分けて、米国ルイジアナ州からポーランド西部のシフィノ

ユーロ圏鉱工業生産指数、9月は0.6%低下

EU統計局ユーロスタットが14日発表したユーロ圏の9月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で0.6%低下し、3カ月ぶりのマイナスとなった。前月は1.4%の上昇だった。(表参照) 分野別では中間財が0.6%、エ

ユーロ圏貿易収支、9月は264億ユーロの黒字

EU統計局ユーロスタットが15日発表した9月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は264億ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同月の243億ユーロから増加した。輸出が前年同月比5.6%増の1,871億

10月のユーロ圏インフレ率、確定値も1.4%

EU統計局ユーロスタットが16日発表した10月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比1.4%となり、前月の1.5%から0.1ポイント縮小した。(表参照) 分野別の伸び率はエネルギ

VW、5年でEV・自動運転の開発に巨額投資

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は17日、2018年から22年までの5年間に電気自動車(EV)/ハイブリッド車(HV)、自動運転、新規モビリティサービス、デジタル技術の開発にグループ全体で総額340億ユーロ

ネスレが乳幼児向け栄養食品事業を再編

食品・飲料世界最大手のネスレ(スイス)は15日、乳幼児向け栄養食品事業を再編すると発表した。大きな収益源である同事業のさらなる成長を促進するため、一括運営から3地域体制に転換し、各地域が現地の需要にきめ細かく対応して、業

シーメンス、火力発電・駆動装置分野で7千人削減

電機大手の独シーメンスは16日、火力発電(PG)と駆動装置(PD)の2部門で人員削減を実施すると発表した。市場が低迷し回復の見通しも立たないためで、世界全体で約6,900人を整理。うち半分をドイツで実施する。 火力発電の

ジャガー・ランドローバー、英公道で自動運転車の試験走行

インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は17日、英国の公道で運転手の操作を必要としない自動運転車の試験走行を開始したと発表した。英国メーカーが公道で自動運転車の本格的な試験走行を実施す

旭化成、低炭素社会実現の欧州プロジェクトに参画

旭化成は14日、低炭素社会の実現に向けた欧州の実証プロジェクトに参画すると発表した。再生可能エネルギー電力を用いて水素を低コスト・高効率に製造するアルカリ水電解システムを独デュッセルドルフにある欧州統括会社、旭化成ヨーロ

バイエル、がん治療薬で米社と提携

独製薬大手の独バイエルは14日、がん治療薬の開発・販売で米バイオ企業ロクソ・オンコロジーと提携することで合意したと発表した。特定部位のがんではなく、特定の遺伝子異常を対象とした新しいタイプのがん治療薬の上市を目指す。 ロ

ランクセス、買収で北米添加剤事業を強化

独化学大手のランクセスは15日、ベルギー同業のソルベイから米国のリン添加剤事業を買収することで合意したと発表した。成長市場の北米で添加剤事業を強化する狙いがある。買収金額は明らかにしていない。来年上期の買収手続き完了を見

ロシア成長率、7~9月は1.8%に縮小

ロシア連邦統計局(ロススタット)が13日発表した2017年7~9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP、速報値)は前年同期比で1.8%増加した。ロシア経済は原油相場の回復で成長基調にあるものの、伸び率は前期の2.5%から

独ZF、スロバキア工場を拡張

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンが、スロバキア南部レビツェの工場を拡張する。15日付の現地紙『SME』が報じたもので、1,700万ユーロを投じて電子制御式ショックアブソーバーの生産施設を建設する。工期は5年

白物家電の独ミーレ、ポーランドに新工場

高級白物家電メーカーの独ミーレは10日、ポーランド中部のウッチ近郊に同社2番目の洗濯機工場を建設すると発表した。ギュータースロー本社工場の生産能力が限界に近付いているためで、新工場の整備で成長を維持する。第1期の投資額は

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