ブルガリアのミネラルウォーター大手デヴィンがこのほど発表した2009年連結決算は、純利益が前年の3倍を超える110万レフだった。売上高は前年比1.5％減の6,790万レフにとどまったが、生産効率の向上などにより大幅増益を達成した。同社は08年、株式公開による調達資金を原資に約1,700万レフの設備投資を行い、生産能力を1時間あたり44,000本以上に引き上げるなど、製造工程を刷新した。
\デヴィンの大株主は米プライベートエクイティ大手のアドベント・インターナショナル。同社は昨年秋、墺ソラヴィアが保有していた発行済み株式79%を1株3.06ユーロで買収した。取引総額は2,900万ユーロ相当とみられる。アドベントは年明け早々、株式公開買付（TOB）計画を発表。小口株主に1株3.50ユーロの買付価格を提示し、すでに保有する分と合わせて発行済み株式の最低95％の取得を目指している。
\アドベント・インターナショナルは1990年代半ばに中東欧市場に参入し、食品・飲料業ではすでにルーマニアのBrewery Holdings、ポーランドのスター・フーズに投資した。（1BGN＝62.8JPY）
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