2010/3/3

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

独リドル、ブルガリア・ルーマニアで競合買収

この記事の要約

独大手小売グループのテンゲルマンは2月19日、傘下の食品小売チェーン「プルス」のブルガリアおよびルーマニア事業を独ディスカウントスーパー大手リドルに売却すると発表した。プルスの事業規模は、ブルガリアが23店舗で従業員82 […]

独大手小売グループのテンゲルマンは2月19日、傘下の食品小売チェーン「プルス」のブルガリアおよびルーマニア事業を独ディスカウントスーパー大手リドルに売却すると発表した。プルスの事業規模は、ブルガリアが23店舗で従業員820人、ルーマニアが96店舗で従業員2,000人超。両国への進出に出遅れていたリドルだが、プルス買収で事業規模は大手の一角を占めるまでに拡大する。

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ブルガリアの日刊紙『Dnevnik』によると、リドルは今回の買収とは別に、同国での本格展開に備えてロベチとPazardiikに試験店舗の準備を急いでいる。また、ソフィア近郊のRavno Poleには13万8,000平方メートルの敷地に物流センターを併設したブルガリア本部を設置する計画で、2,500万ユーロを投資するとされる。

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ルーマニアでは今年開店を計画している約50店と、買収するプルスの既存96店を含めると、営業店舗数は年内に150を超える。現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル』は、プルスの市場シェア38%を獲得したリドルと、競合先の独ペニ-マルクトとのし烈な競争が始まると報じている。

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