2010/3/24

ポーランド

今年の成長率は2.75%、IMFが上方修正

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は15日、ポーランドの今年の国内総生産(GDP)成長率を当初予測の2.2%から2.75%に引き上げた。インフレ率は中銀の目標値に近い2.5%前後で推移すると予想、経済成長の幅は大きいものの金利を引き […]

国際通貨基金(IMF)は15日、ポーランドの今年の国内総生産(GDP)成長率を当初予測の2.2%から2.75%に引き上げた。インフレ率は中銀の目標値に近い2.5%前後で推移すると予想、経済成長の幅は大きいものの金利を引き上げる理由は見当たらないと指摘した。ただ、今年の財政赤字はGDP比7.5%となり、ユーロ導入の基準値である3.0%以内を大きく上回ると警告した。

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ポーランド政府は2月初めにユーロ導入への道筋を示す「経済収れん計画」をまとめ、GDP比の単年度財政赤字を、2012年にユーロ導入の基準値である3.0%以内に抑制すると定めた。またGDPの安定成長に加え、対ユーロでズロチが上昇して債務負担も減少すると予測。12年のGDP比債務残高は55.8%となりユーロ導入基準値である60.0%以内に収まるとした。

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一方、IMFは「経済の回復は始まったばかりでまだ不安定」として、財政赤字をGDP比3.0%以内に抑制できるのは2013~14年になると見通した。ズロチは対ユーロで安定を保つが、債務残高は2014年には62%に膨張するとみて、ポーランド政府に公的支出の削減に努力するよう求めた。

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