2010/3/31

総合・マクロ

独・スイス出版大手、中東欧事業を統合

この記事の要約

独出版大手アクセル・シュプリンガー(Axel Springer)とスイス同業リンギアー(Ringier)は24日、両社の中東欧事業を統合し、合弁会社を設立すると発表した。これにより5カ国で100を超える出版物と70以上の […]

独出版大手アクセル・シュプリンガー(Axel Springer)とスイス同業リンギアー(Ringier)は24日、両社の中東欧事業を統合し、合弁会社を設立すると発表した。これにより5カ国で100を超える出版物と70以上のオンラインメディアをカバーする中東欧最大級のメディア企業が誕生する。

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新会社は両社の折半出資で設立され、チューリヒに本社を置く。アクセル・シュプリンガーのポーランド、チェコ、ハンガリー事業とリンギアーのチェコ、スロバキア、セルビア事業を傘下に統合し、従業員数は計4,800人となる。2009年の業績をもとにした予想売上高は4億1,400万ユーロ。アクセル・シュプリンガーとリンギアーは、向こう3~5年の間に、新会社を上場させる考えだ。

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アクセル・シュプリンガーのデプフナー最高経営責任者(CEO)は共同記者会見で、リンギアーとの提携について「魅力的な成長市場である中東欧で事業を拡大する大きなチャンスであり、デジタル化時代に躍進を遂げるための理想的な状況が整った」と述べるとともに、5カ国以外の中東欧諸国にも進出を検討していることを明らかにした。一方、リンギアーのウンガー社長は、向こう3年で新会社に3億ユーロを投資する考えを示した。

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