チェコ中央銀行(CNB)は3日、政策金利である2週間物レポレートを8カ月連続で0.75%に据え置いた。2008年の金融危機ぼっ発後の景気後退を受けて、政策金利は2年足らずの間に3ポイント引き下げられ過去最低水準にある。ただ、物価上昇と景気回復が足並みをそろえ始めたことから、7人の理事のうち3人は0.25ポイントの利上げを支持した。
\食料・燃料の価格上昇が進む中、昨年12月のインフレ率は中銀の上限目標である2%を超え、09年3月以降で最高の2.3%に達した。中銀は昨年11月、利上げの時期が今年末近くごろになるとの観測を示したが、市場では年央あたりと見る向きが多い。
\中銀が同日発表したインフレ予測は第1四半期が2%、第2四半期が2.1%。シンガー総裁は、「インフレリスクが強まっていることは認識しているが、(リスクは)全体としてバランスがとれている」と説明。今年の経済成長見通しについては、昨年11月発表の1.2%から1.6%に、2012年も2.5 %から3%に上方修正した。
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