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2011/4/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコの環境関連投資、拡大に期待

この記事の要約

オーストリアのベルラコビッチ環境相は先ごろ、経済使節団を率いてトルコの首都アンカラを訪問した。欧州連合(EU)加盟を目指すトルコは環境インフラ関連の投資が急速に伸びると期待されており、オーストリア企業の受注獲得につなげた […]

オーストリアのベルラコビッチ環境相は先ごろ、経済使節団を率いてトルコの首都アンカラを訪問した。欧州連合(EU)加盟を目指すトルコは環境インフラ関連の投資が急速に伸びると期待されており、オーストリア企業の受注獲得につなげたい考えだ。

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経済使節団のベコス代表は墺経済紙『ヴィルツシャフツブラット』の取材に対し、「トルコでは環境インフラの整備が遅れている一方、EUに加盟するためには環境基準を満たすことが条件となっているため、環境関連投資は今後大きく成長することが予想される」と語った。トルコがEUの環境基準を満たすためには総額580億ユーロの投資が必要であると試算されており、内訳は340億ユーロが上下水道の整備、150億ユーロが大気汚染改善、残り90億ユーロが廃棄物処理となっている。

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一方、トルコのエネルギー市場規制庁のケクタス氏によると、エネルギー関連分野への今年の投資額は35億ユーロとなっており、うち半分以上は再生可能エネルギーへの投資だという。同氏はトルコで最も有望な再生可能エネルギーは太陽光だと指摘する。同国は広大な国土を有し、1日の平均日照時間が7.2時間、年間では2,640時間と長く、太陽光発電に有利な条件が揃っている。

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