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2011/4/20

ポーランド

ボリシェフ、競合買収に意欲

この記事の要約

ポーランドのプラスチック・自動車部品大手のボリシェフが、競合の買収に意欲を示している。3月末に経営破たんした仏シーリンクス、4月初めに社名非公表で欧州の自動車部品大手に買収オファーを提示したのに続き、ドイツの会社更生手続 […]

ポーランドのプラスチック・自動車部品大手のボリシェフが、競合の買収に意欲を示している。3月末に経営破たんした仏シーリンクス、4月初めに社名非公表で欧州の自動車部品大手に買収オファーを提示したのに続き、ドイツの会社更生手続き中のAKTと、自動車用シーリング部品のメテオールにも相次いで買収提案した。グローバル企業を目指す拡大戦略がうかがえる。

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AKTへの買収提案は同社の管財人に提出された。同社は乗用車のインテリア用プラスチック部品などを製造。フォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズ、オペル、BMWなどを顧客に持ち、2010年の売上高は1億4,000万ユーロ超だった。資産およびチェコとスペインにある子会社の買収を提案している。一方、メテオールの買収提案内容は明らかにしていない。同社は10年の売上高が2億ユーロ超で、チェコと米国にも生産拠点を置く。

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ボリシェフの10年連結決算は、売上高が前年比37%増の31億ズロチ、純利益が141%増の1億2,500万ズロチとなり、大幅な増収増益を記録した。伊マフローの買収により国際化を加速させたことが事業拡大につながっている。(1PLN=29.65JPY)

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