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2011/4/20

ポーランド

ポーランドとチェコ、高速鉄道建設で協力

この記事の要約

ポーランドとチェコの交通インフラ担当省は先ごろ、高速鉄道インフラ構築での提携に関する基本合意を交わした。ポーランドの日刊紙『ジェチポスポリタ』によると、共同開発の対象となるTGV走行区間として、ワルシャワ=プラハ区間と、 […]

ポーランドとチェコの交通インフラ担当省は先ごろ、高速鉄道インフラ構築での提携に関する基本合意を交わした。ポーランドの日刊紙『ジェチポスポリタ』によると、共同開発の対象となるTGV走行区間として、ワルシャワ=プラハ区間と、カトヴィチェからオストラバとブルノを経由してウィーンに至る区間が候補に挙がっている。合意書に基づき3カ月以内に作業グループを発足させて具体的な路線を決める。実行可能性調査を受注したスペインのイドム・インターナショナルが2012年末までに報告書を提出するもようだ。

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ポーランドは独自の高速鉄道路線計画も進めている。ワルシャワからウッジを経由しポズナンおよびヴロツワフの2都市に分岐するY字路線構想では、最高時速360kmの高速列車の導入により、現在3~5時間かかる同区間を約1時間半に短縮する。全長540kmの同路線は2014年に着工し、2020年に完成する計画で、総投資額は250億ズロチを超えると見られる。年内に実現可能性についての調査結果が報告される見通しだ。(1PLN=29.65JPY)

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