2011/6/29

ハンガリー

経営難のマレブ国営航空、45億フォリント増資へ

この記事の要約

ハンガリー国営のマレブ・ハンガリー航空の株主総会は24日、45億フォリントの増資を決定した。依然として厳しい状態にある同社の経営を支える狙い。同社株の95%を管理する国民資産管理公社(MNV)が25日、現地日刊紙『マジャ […]

ハンガリー国営のマレブ・ハンガリー航空の株主総会は24日、45億フォリントの増資を決定した。依然として厳しい状態にある同社の経営を支える狙い。同社株の95%を管理する国民資産管理公社(MNV)が25日、現地日刊紙『マジャール・ヒルラプ』に明らかにした。これにより、2~3カ月の運転資金が確保されるもようだ。

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同社は債務超過額が225億フォリントに上る。企業法の規定により、決算が承認されてから90日後の8月末までに自己資本を230億フォリント引き上げることが求められている。今回の増資については、来月4日までに払い込みが完了する予定だ。

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大手日刊紙の『ネプサバドシャーグ』は25日付で、政府によるマレブ航空への資金注入額が今年に入ってからだけでもすでに80億フォリントに上っていると指摘。旅行シーズンの最中に政府の支援が必要になっているのは異常事態と報じた。

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今後の資金繰りの見通しは不透明だ。現地の週刊誌『Heti Valasz』は今月、解決策の一つとして海南航空の親会社であるHNAグループが、政府の合弁する形でマレブ株の取得する可能性を伝えている。

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マレブ航空にはMNVのほか、ロシア開発対外経済銀行(VEB)が5%出資している。(1HUF=0.43JPY)

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