2011/6/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

銅精錬の独アウルビス、ブルガリア子会社に4420万ユーロ投資

この記事の要約

銅精錬の欧州最大手である独アウルビスが、ブルガリア子会社に追加投資する。ソフィア州にあるピルドプ工場の拡張・設備近代化が目的で、2014年までに4,420万ユーロを投じる予定だ。生産能力を拡大すると同時に、環境保護の強化 […]

銅精錬の欧州最大手である独アウルビスが、ブルガリア子会社に追加投資する。ソフィア州にあるピルドプ工場の拡張・設備近代化が目的で、2014年までに4,420万ユーロを投じる予定だ。生産能力を拡大すると同時に、環境保護の強化を図る。

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投資額のうち、60%に当たる2,600万ユーロ強を環境対策に充てる。排ガス処理施設を追加して設置することで、将来においても欧州連合(EU)の規準をクリアできる水準を確保する。

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設備近代化では、設備新設、既存設備の補強、生産プロセスの改善などを通して生産を効率化し、能力を強化する。

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アウルビス・ブルガリアは1958年の設立。97年の民営化で、ベルギーに本社を置くInternational Group Union Miniereの傘下に入った。その後、2005年に同社から独立した銅事業Cumerioに組み入れられたが、08年にアウルビスの前身であるノルトドイチェ・アフィナリーがCumerioを買収したことで、アウルビスの一員になった。民営化以来、設備近代化と環境対策に4億ユーロが投じられている。

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現在の従業員数は780人。年産能力は、銅アノードが30万8,000トン、銅カソードが22万1,000トン、副産物の硫酸が102万トンに上る。製品は主に南東欧諸国に出荷している。

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アウルビスグループは銅精錬で欧州最大手、世界では3位につける。銅リサイクルでは世界トップの座にある。

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