2011/7/27

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア政府、国内石油最大手の株式放出を延期

この記事の要約

ルーマニア政府は22日、同国石油最大手のOMVペトロムの売却を延期すると発表した。ユーロ危機の影響で、購入申込数が売り出し数の8割に満たなかったことが理由。市場の回復を待って、改めて売却日程を定めると説明している。\ 政 […]

ルーマニア政府は22日、同国石油最大手のOMVペトロムの売却を延期すると発表した。ユーロ危機の影響で、購入申込数が売り出し数の8割に満たなかったことが理由。市場の回復を待って、改めて売却日程を定めると説明している。

\

政府はOMVペトロム株を9.8%放出し、最低でも20億7,000万レウ(7億100万米ドル)を調達したい考えだ。同社の株主構成はオーストリアのOMVが51%、政府が20.6%、社会主義時代に財産を没収された国民への補償を目的とする財団Fondul Proprietateaが20.1%などとなっている。

\

ルーマニア、ブルガリア、セルビアなどの南東欧諸国はギリシャとの関係が深く、ユーロ危機が拡大すれば影響が最も大きいとみられている。国内銀行に占めるギリシャ系銀行の比率はブルガリアが3割弱、ルーマニアが17%。欧州連合に加盟していないマケドニア、セルビア、アルバニアでも15~25%に上る。

\