2011/11/2

ロシア

ロシア、政策金利据え置き

この記事の要約

ロシア中央銀行は10月28日、政策金利の据え置きを決定した。9月に実施した15カ月ぶりの利下げで融資が伸び、インフレの傾向が強まっているため、さらなる金融緩和を見送った形だ。現行利率はリファイナンス金利が8.25%、翌日 […]

ロシア中央銀行は10月28日、政策金利の据え置きを決定した。9月に実施した15カ月ぶりの利下げで融資が伸び、インフレの傾向が強まっているため、さらなる金融緩和を見送った形だ。現行利率はリファイナンス金利が8.25%、翌日物レポ金利が5.25%、預金金利が3.75%となっている。

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経済省は25日、個人融資による内需の拡大を背景に、2011年7-9月期の経済成長率が5.1%と過去3年で最大となったと発表した。今年の賃金上昇率は24%にも達する勢いで、ウリュカエフ中銀副総裁は警戒を呼びかけている。

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中銀は消費需要が伸びている理由として、◇失業率の低下◇実質可処分所得の増加◇個人融資の拡大――を挙げた。また、これらの要因が経済成長を促す一方でインフレ圧力を高めると指摘した。

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24日の消費者物価指数は1年前に比べて6.9%上昇した。クレパチ副経済相は先週、今年の年間インフレ率が、ソ連崩壊後で最低水準の6.5%以下に収まる可能性があると発言している。中銀は7%をターゲットとしており、アナリストの中には、その達成のためにも利下げに慎重になっているとする声がある。

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中銀は昨年12月以来、預金金利を5回に分けて2.5%から3.75%へと引き上げた。レポ金利は2回に分けて5%から5.5%へ引き上げたが、先月0.25ポイント引き下げた。市場金利はこれらの金利の間に設定される傾向にあるが、その幅は2.5%から1.5%に縮小した。これにより、金利の大きな変動を抑制することが目的だ。

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金融業界の流動性を確保するため、中銀は先月25日、レポ取引市場に7,000億ルーブルを投じた。また、90日物レポ取引についても貸し出し準備額を20倍の2,000億ルーブルに引き上げた。(1RUB=2.54JPY)

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