2011/11/9

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア利下げ、過去最低の6%に

この記事の要約

ルーマニア中央銀行は2日に開いた金融政策会議で、政策金利を6.25%から6.0%に引き下げた。中銀は昨年7月に付加価値税引き上げによるインフレ加速に対処するため利上げして以降、金利を据え置いていた。今回も据え置きとの市場 […]

ルーマニア中央銀行は2日に開いた金融政策会議で、政策金利を6.25%から6.0%に引き下げた。中銀は昨年7月に付加価値税引き上げによるインフレ加速に対処するため利上げして以降、金利を据え置いていた。今回も据え置きとの市場予測が圧倒的だった中での利下げとなったが、中銀はインフレ圧力が弱まる一方で他の経済環境が悪化する中、国内景気を刺激するための有効策と判断した。

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9月のインフレ率は前年同月比3.45%。8月の4.25%から大幅に低下し、ルーマニアが新体制に転換して以降の最低値を記録し、通年インフレ率が初めて中銀の目標圏内に収まる見通しもでてきた。

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ルーマニア経済は金融危機発生後、2009、10年と2年連続で景気後退に陥った。今年は1.5%の経済成長が期待されるものの、ユーロ圏の債務危機による金融不安や欧州経済の成長減速による影響が懸念されている。

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