2012/1/11

ポーランド

シェールガスによる熱供給、年内開始へ

この記事の要約

ポーランド北部のポモージェ県でシェールガスによる熱供給が年内にも始まる見通しだ。本格供給に向けた準備として、国営ガス会社のPGNiGがルボチノ・シェールガス田での試験生産に乗り出す。欧州の競合より早く生産を軌道に乗せたい […]

ポーランド北部のポモージェ県でシェールガスによる熱供給が年内にも始まる見通しだ。本格供給に向けた準備として、国営ガス会社のPGNiGがルボチノ・シェールガス田での試験生産に乗り出す。欧州の競合より早く生産を軌道に乗せたい意向だ。日刊紙『ジエンニック・ガゼタ・プラウナ』が報じた。

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同紙によると、PGNiGは現在、供給会社のG.EN Gaz Energia(独VNGフェアブントガス子会社)と交渉を進めている。ジャルノヴィエツキエ湖付近に住む3,500人以上が顧客対象となる。試験生産段階ですでに、ロシアから輸入する天然ガスを使った場合に比べ20%の燃料費削減が可能になり、顧客は年間100~200ズロチの節約になるという。

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米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によると、ブザノフスキ副国家財産相はシェールガス開発の最優先課題として価格競争力の確保を挙げており、実際にロシア産ガスよりも安く生産できるかに注目が集まる。ポーランドはまた、シェールガス事業を2015年までに商業生産ベースに乗せる意向で、実現のためには国営エネルギー企業が探索事業で緊密に提携することガ必要となっている。

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