ブダペスト国際空港(リスト・フェレンツ国際空港)は今年、7,000万ユーロを投資して施設を拡張することを計画している。空港運営会社のヨスト・ラマース社長がこのほど明らかにした。マレーブ航空向けの新ターミナルやカーゴターミナル、空港ホテルを建設する予定という。
\ブダペスト国際空港は昨年、空港利用者数が前年に比べ9%増えた。今年も5%の増加を見込んでいる。しかし、空港の発展は深刻な経営危機に陥っているマレーブ航空(ハンガリー国営航空)の先行きにかかっている。同空港の売上の約50%をマレーブ航空が担っているからだ。同社長は、政府はマレーブ航空の重要性を分かっているとし、よきパートナー(売却先)が見つかることに期待感を示した。
\ブダペスト国際空港は2007年にドイツの建設大手ホッホティーフを中心とするコンソーシアムによって買収された。ホッホティーフは経営が悪化していることからコンソーシアムの持ち分49.66%を売却することを決定、入札を実施していた。しかし、欧州債務危機による影響で期待する売却価格が見込めないため、売却計画を撤回することになった。
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