ハンガリーの経済研究所(GKI)がこのほど発表した1月の景況感指数(総合)はマイナス26.8で、12月のマイナス24.6から下げ進み、2009年11月につけた過去最悪のマイナス27.6に次ぐ低い値となった。ハンガリーの景況感は昨年3月以降、11月にやや持ち直したのを除くと一本調子で悪化している。
\事業者の景況感を業種別に見ると、鉱工業では前月と変化がなかった。ただ、在庫と生産が改善し、輸出向け受注状況にも変化がないという現状評価に対し、今後の生産と受注見通しは悪化した。一方、商業とサービス業では業況感が一段と悪化している。雇用見通しについても好転の気配がなく、雇用拡大を計画している企業数は、鉱工業を除き全業種で減少した。
\消費者の景況感指数はマイナス56.6で、2009年9月のマイナス56.9に迫る低い値だった。ただ、全般的に将来について楽観視する傾向が強まってきたようで、家計は苦しくなったが今年は貯蓄できると回答した消費者がやや増えている。
\ハンガリーの景況感調査は、GKIとエルステ銀行が共同で毎月一回、事業者と消費者を対象に実施し、事業者指数と消費者指数の加重平均で総合景況感指数が算出される。
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