ブルガリア国営電力大手NEKが同国北部のベレネで計画している原子力発電所の建設プロジェクトに欧州系企業が出資に意欲を示している。ブルガリア原子力フォーラムのマンチェフ会長がこのほど明らかにした。
\マンチェフ会長は企業名など具体的な情報は公表しなかったものの、近く企業幹部がブルガリアを訪問すると述べた。NEKは2006年、ベレネに合計出力2,000メガワットの原発を建設することでロシアの国営原子力企業ロスアトムと基本合意。ロスアトム傘下の原子力機関アトムストロイエクスポルトが建設を担当する。このプロジェクトにはこれまでにフィンランドの電力大手フォルトゥムが20%、技術開発コンサルティング大手の仏アルトラングループが10%をそれぞれ出資する意向を表明しており、ロシア勢の出資比率は15%となる見通しだ。
\エネルギー専門家によると、ブルガリアは2015年までに老朽化した石炭火力発電所の稼働を停止するため、ベレネ原発が建設されなければ3,000ギガワット(GW)の電力が不足する。ベレネ原発が建設されれば、最大で1万2,000GWの余剰電力が生じる見通しだという。
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