トルコ小売業界は中期的に大きな成長が見込まれる。デロイト・トルコが5日発表したリポート『リテール・セクター・アナリシス』は、売上高が2016年まで年率約10%で成長し、昨年の3,020億ドルから今年は3,130億ドル、2015年には4,210億ドルに拡大すると予測している。また、ネット通販の人気も高まっている。
\トルコ統計局(TUIK)の最新調査によると、ネットユーザーのうち、ネット通販を利用しているのは7%。ネット上のクレジットカード決済額は230億トルコリラに上る。また、リテール・セクター・アナリシスによると、ネットユーザーの平均年齢が30歳以下と低いこと、経済の好調、量販店が少ないといった現地の事情が、ネット通販部門への投資を盛んにしているという。
\ネットショップ「ヘプシブルダ(Hepsiburada)」や「マルカフォニ(Markafoni)」はすでに欧州電子商取引サイトのトップ150にランクインしている。トルコのネット利用率は人口の45%強。
\トルコの小売市場の内訳は、食品が52%、その他が48%を占める。食品以外の品目の小売販売に占めるチェーン店の比率は40%と小さい。
\業界再編も進行している。デロイトの調べによると、昨年の買収・合併(M&A)件数は11件に上り、今年もすでに5件が成立した。(1TL=43.48JPY)
\