石油・ガス上流事業を手がけるポーランドのクルチク・オイル・ベンチャーズ(KOV)は3日、ウクライナのMaskeyevskoye鉱区で試掘井「M-20」の調査を完了したと発表した。
\M-20は、「M-19」「M-21」に続く、Maskeyevskoye鉱区で3番目の試掘井で、深度は2,000メートル。1日に530万立方フィートの天然ガスを産出する。KOVによるとM-20は第4四半期中に本格生産を開始する見通しだ。
\一方、North Makeevskoye鉱区の調査井「NM-1」は6月に堀り止め深度の2,500メートルに到達したものの、ガスは産出されていない。ワイヤーライン検層および掘削中に得られた情報からは2カ所の炭化水素貯留層の存在が示唆されており、それぞれ石灰岩と砂岩の層に貯留している。調査の結果、これらの貯留層からの生産を可能にするには刺激を与えることが必要であることが判明し、KOVでは石灰岩の酸処理や砂岩層への破砕刺激などの対策を検討している。
\KOVはポーランド有数の実業家であるヤン・クルチク氏が率いる。国外での石油・ガス開発事業を積極的に進めており、現在はブルネイ、シリア、ウクライナで開発を行っている。
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