ロスネフチと米エクソンモービルは6日、カラ海石油探査に用いる海上プラットホームのコンセプト評価・実用性調査の実施で合意、契約に署名した。「サハリン2」の重力着底型構造物(GBS)の建造にも携わったナホトカのボストチヌイ海洋構造物建築ヤード(ボストコ・ヤード)で行う。エクソンモービルのティラーソン最高経営責任者(CEO)は、掘削作業が2014~15年に開始できるとの見通しを明らかにした。
\このGBSはロスネフチが権益を保有するカラ海のEPNZ第1、第2、第3鉱区で使う。面積は3鉱区合わせて12万6,000平方キロメートル。水深20~200メートルの区域が対象だ。60メートルより深いところでは半潜水型海洋掘削装置(セミサブマーシブル・リグ)を用いる。
\両社は昨年8月に油田開発における広範提携で合意。今年4月には開発会社2社の共同設立で契約を結んでいた。(東欧経済ニュース4月25日号「ロスネフチ、米エクソンと合弁・北極海と黒海開発で」、2011年9月7日号「ロスネフチ、エクソンモービルと油田開発で広範提携」を参照)
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