欧州復興開発銀行(EBRD)は4日、ロシアのソフトウエア開発大手のプログノスに3,000万米ドルを融資すると発表した。同社の得意とするビジネスインテリジェンス(BI)ソフトの需要が急速に拡大していることを受け、世界市場へのさらなる進出を支援する。
\融資方式は転換社債(コンバーティブルローン)で期間は6年。BIソフト開発と国際事業拡大に振り向けられる。将来における株式市場での資金調達に備えて、コーポレートガバナンスの改善などを実施し、投資家の信用を高めることも最終目標の一つだ。
\アラン・ピユ専務(産業・商業・農業担当)は今回の融資について、「ロシアの近代化、経済の多様化というEBRDの戦略に沿うものである。中堅企業の支援を通じて地域経済の成長と、知的資産をベースとするビジネスの発展に寄与する」と話している。
\プログノスはBIソフト開発でロシアのトップに位置する。国外では国際通貨基金(IMF)、世界銀行、アフリカ開発銀行、世界保健機関(WHO)、コカコーラ、BASFなどを顧客に持つ。
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