ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)が10日発表した2012年8月の国内新車販売(乗用車・小型商用車)は25万8,761台となり、前年同月に比べ15%増加した。1~8月の累計では前年同期比14%増の192万8,216台だった。
\8月の登録台数をメーカー・ブランド別に見ると、国内自動車最大手アフトワズのラーダは前年並みの5万1,149台となり首位を堅持(前年同月:5万941台)。以下、シボレーの1万9,742台(前年同月比39%増)、起亜の1万6,027台(同26%増)、トヨタの1万4,229台(同33%増)、フォルクスワーゲンの1万3,360台(同28%増)が続いた。
\AEB自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は8月の販売実績について、「一般世帯の光熱費上昇に加え、ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟により輸入車の価格が下がるとの期待感が消費者の間で広がっていたにもかかわらず、2桁の力強い成長が続いている」と評価した。また、今後については、9月1日から輸入車に対する新たな税制度が導入されたため、WTO加盟で輸入車が値下がりするとの期待感はなくなり、秋は従来から需要の高い季節でもあるため、引き続き現在のような販売の伸びが見込める、との明るい見通しを示している。
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