ポーランドの食品・飲料用缶メーカー、キャンパックが、ロシアの新工場建設に欧州復興開発銀行(EBRD)から5,500万米ドルの融資を取り付けた。EBRDはエネルギー効率の高い先進的な製造施設の建設を支援する。ロシアで省エネの模範的工場になるとともに、缶製造業の競争活発化につながることを期待している。
\キャンパックは中欧の業界大手で、地元のほかアジアや北アフリカにも生産拠点を構える。ロシア子会社がモスクワ近郊のヴォロコラムスクに工場を建設する際に、EBRDから3,500万米ドルの融資を受けて、2010年に現地生産を開始した。今回新たに融資を受ける第2工場は南部のノボチェルカスクに建設される。
\EBRDはロシアの製造業の育成と産業の多様化を促進することを目標に掲げ、経済支援を続けている。国際基準に合致した製造施設の建設や、技術・ノウハウの移転に重点を置く外国直接投資に融資している。同時に、農業分野でも1991年以降、70以上のプロジェクトに19億ユーロを融資している。
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