2012/10/17

チェコ・スロバキア

コンセプトストアに注目集まる・個性的な品揃えが人気

この記事の要約

チェコでファッションに敏感な顧客をターゲットにしたコンセプト・ファッション・ストアの人気が徐々に高まっている。少量生産のインディーズ・ブランドを中心とする個性的な品揃えがチェコのファッショニスタたちの心を掴んでいるようだ […]

チェコでファッションに敏感な顧客をターゲットにしたコンセプト・ファッション・ストアの人気が徐々に高まっている。少量生産のインディーズ・ブランドを中心とする個性的な品揃えがチェコのファッショニスタたちの心を掴んでいるようだ。

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コンセプト・ファッション・ストアで取り扱う衣料品は、例えばセーターが最低でも8,000コルナ(約3万3,000円)と、「ザラ」や「H&M」といった大手人気アパレルブランドと比べかなり高い価格設定となっている。コンセプトストアの草分け的存在の一つである「Freshlabels」のボウシュカ氏は、「ファッションにうるさい人が増えており、これは(コンセプトストアにとって)良い傾向だ」と指摘する。北ボヘミア地方のテプリツェに本社を構えるFrashlabelsはオンラインショップを中心に事業を展開している。プラハのヴァーツラフ広場に今年3月にオープンした「Room of Basmatee」は、男性用ストリートウエアを主に扱う。店長のリチー氏によると、以前に経営していたブティックと比べ、コンセプトストアの売上は80%も増加したという。プラハでは男性用ストリートウエアを専門に扱う店舗はほかになく、「競合店がない状態」だという。ネット販売が9割を占めるFreshlabelsとは対照的に、Room of Basmateeは実店舗による販売を重視しており、ネット販売の割合は1割にすぎない。現地紙『プラハ・ポスト』は、大手アパレルブランドの無難なファッションに対して、コンセプトストアは個性的でユニークな商品を提供できる点が魅力だと分析している。

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チェコの個人消費は堅調に推移しており、ビジネス・モニター・インターナショナルによると、2012年のチェコの消費者支出は9,949米ドルで、中東欧全体の平均である7,031ドルを大きく上回る見通しだ。

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