ロシア最大手のアエロフロート航空とモスクワのシェレメチェボ国際空港が締結したターミナル利用に関する戦略的協定をめぐり、連邦独占禁止庁(FAS)が航空市場の競争を阻害する可能性があるとして懸念を示している。FASの高官が10日、RIAノーボスチ通信に対して明らかにした。
\アエロフロートは9日、シェレメチェボ空港のD、E、Fの3つのターミナルを独占的に利用する協定を結んだと発表した。これにより、3つのターミナルを利用できるのはアエロフロートとその子会社、アエロフロートが加盟する航空アライアンス「スカイチーム」のメンバーに限られ、現在これらのターミナルを利用しているその他の航空会社は他の空港に拠点を移すことを迫られる。
\FASのゴロモルジン副長官は、アエロフロートとシェレメチェボ空港の協定の詳細な内容については承知していないとしたうえで、「競争が制限される危険性があり、苦情の申し立てがあり、この種の取り決めが好ましくない結果を招くと判断した場合、我々は当然、独占禁止法に基づく措置を取る」と述べた。一方、アエロフロートは今回の協定が、「サービスを向上させ、航空会社と空港の調和を促進し、アエロフロートとシェレメチェボ空港のパートナーシップを強化させることにつながる」と強調している。
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