2012/10/17

ロシア

ロスネフチ、国外初のパイプラインをアフリカで建設

この記事の要約

ロシアの石油最大手ロスネフチが、モザンビークとジンバブエを結ぶ石油パイプラインを新設する方針だ。既存ラインの輸送能力不足を解消する狙い。プロジェクト規模は7億米ドルに上る。年内に政府と協定を結び、建設許可など必要な手続き […]

ロシアの石油最大手ロスネフチが、モザンビークとジンバブエを結ぶ石油パイプラインを新設する方針だ。既存ラインの輸送能力不足を解消する狙い。プロジェクト規模は7億米ドルに上る。年内に政府と協定を結び、建設許可など必要な手続きを完了させる。国外におけるパイプライン建設はロスネフチとして初めてのことだ。

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新パイプラインは、モザンビークのベイラ港からジンバブエの首都ハラレに向けて敷設される。全長700キロの既存ラインに沿うルートが有力だ。

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既存パイプラインの月間輸送能力は1億3,000万リットル、年間では980万バレル。現在は不足分を南アフリカからトラックで輸送している。新パイプラインでは最大で月3億リットルの輸送を予定する。

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ロスネフチによると、ジンバブエの石油需要は年間500万トンに上る。

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このほか、ハラレ近郊に貯蔵施設を、ベイラ港にターミナル施設を建設する。ターミナル建設費は今回のプロジェクト費用には含まれていない。

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将来的にパイプラインをザンビア、マラウィ、ボツワナまで延長することも視野に入れる。

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ロスネフチは、ジンバブエが8月、燃料輸入拡大に向けてパイプライン新設計画を発表した後に、アフリカ事業計画を明らかにした。

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デニス・マントゥロフ産業貿易相率いるロシア代表団は今月、ジンバブエとモザンビークを訪問し、投資機会をさぐった。また、ロシアとジンバブエは相互投資保護協定を締結。マントゥロフ産業貿易相はこれを地盤にロシア企業が同国での活動を活発化させるとの見方を示した。具体的には、社会基盤や鉱業での投資や、工業機械や車両、ヘリコプターの輸出を挙げた。

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