オーストリアの電力会社エナギー・シュタイアーマルクは15日、チェコのイフラバで地域熱供給施設の熱源を天然ガスからバイオマスに切り替える作業が完了したと発表した。総投資額は1,100万ユーロ。年間6,000トンのバイオマス資源を近隣地域から調達する。
\チェコ政府は欧州連合(EU)の方針に従い、2020年までにエネルギー需要の13%を再生可能エネルギーでまかなう目標だ。今回のバイオマスへの切り替えも、この動きに沿っている。
\エナギー・シュタイアーマルクは2000年にイフラバ市の地域熱供給会社イフラヴスケー・コテルニーの過半数株を取得した。同社は一般世帯及び公共機関の顧客1万件に熱・温水を供給するほか、年間約1,000メガワット時を発電する。
\エナギー・シュタイアーマルクの国外売上高は2011年に9,500万ユーロに上った。チェコのほか、スロバキア、スロベニア、ハンガリー、ルーマニアで事業を展開している。
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