2013/1/30

チェコ・スロバキア

アルバニア政府、CEZの事業免許を剥奪

この記事の要約

アルバニア政府はこのほど、チェコ国営電力CEZの事業免許をはく奪した。CEZが計画する同国電力供給子会社Sheperndarjeの売却を防ぐ狙いとみられる。政府とCEZとの対立がいっそう先鋭化した形だ。CEZは国際調停裁 […]

アルバニア政府はこのほど、チェコ国営電力CEZの事業免許をはく奪した。CEZが計画する同国電力供給子会社Sheperndarjeの売却を防ぐ狙いとみられる。政府とCEZとの対立がいっそう先鋭化した形だ。CEZは国際調停裁判所に提訴する構えをみせている。

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アルバニア・エネルギー庁(ERE)の理事会は、CEZが契約で定められた投資義務を果たしていないなどの理由で、子会社Sheperndarjeから電力販売事業免許をはく奪することを全会一致で決定した。

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一方で、2009年5月以来、アルバニアで事業を展開してきたCEZは、◇盗電や料金未払いの横行◇政府の方針で干ばつによるコスト増を顧客に転嫁できない――などの理由で巨額の赤字を背負わされていると主張する。このため、先月にSheperndarjeを売却してアルバニアから撤退する方針を示していた。

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CEZはまた、政府との交渉が一向に進まないことから、世界銀行に6,000万ユーロの投資保証の適用を申請している(東欧経済ニュース2013年1月2日号「チェコ国営電力CEZ、アルバニアから撤退」を参照)。

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