2013/1/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

イスタンブールに巨大空港を建設、17年開港予定

この記事の要約

トルコのユルドゥルム運輸相は23日、イスタンブール中心地の北西60キロの黒海沿岸地区に新たな空港を建設する計画を発表した。既存のアタチュルク国際空港の処理能力が限界に達していることを踏まえた措置で、政府は計6本の滑走路を […]

トルコのユルドゥルム運輸相は23日、イスタンブール中心地の北西60キロの黒海沿岸地区に新たな空港を建設する計画を発表した。既存のアタチュルク国際空港の処理能力が限界に達していることを踏まえた措置で、政府は計6本の滑走路を持つ巨大空港の設置を決定した。旅客処理能力は年1億5,000万人。これは北京で計画される新空港の1億2,000万人を上回り、世界最大となる。

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プロジェクトは、建設・運営・移管(BOT)方式で実施する。2017年に開港予定で運営事業免許の期間は25年。総工費は70億ユーロと推定される。処理能力は開港時に年9,000万人で、最終的に1億5,000万人まで引き上げる。

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新空港運営権の入札にはアタチュルク国際空港などを運営する同国企業TAV Havalimanlariがシャルル・ド・ゴール国際空港運営会社と組んで参加するとの観測がある。このほか、現地のサバンジュ財閥、Larko、AIC、フランクフルト国際空港運営会社のフラポート、オランダの空港運営会社スキポールグループが関心を示しているようだ。

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アタチュルク国際空港はアフリカ、中東、欧州、中央アジアに近い地の利とトルコ経済の急成長で需要が拡大している。また、フラッグキャリアのトルコ航空はイスタンブールをハブとして事業を拡大しており、その実現に向けても処理能力の強化が課題となっていた。

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