オーストリア管理銀行(OeKB)がこのほど発表した最新の「中東欧景況感指数」は83.4ポイントとなり、前回調査(10月)から1.2ポイント改善した。昨年7月と同水準まで回復したことになる。
\現況評価は83.2ポイントと前回調査と同じだった。一方、景況見通しは2.8ポイント増の83.7ポイントに上昇した。特に今後6カ月について改善を予測する声が多かったが、2013年通期についてもロシア、ルーマニア、ポーランドを中心に前回調査よりも見通しが明るくなっている。
\今後12カ月で事業拡大を予定する企業は15%と、縮小を予定する企業(9%)を6ポイント上回った。現状維持は76%だった。投資強化の主な対象はロシア、ポーランド、ウクライナで、事業縮小ではブルガリア、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナが多かった。
\一方で新市場進出計画は30件と2011年1月の調査(29件)に次いで少なかった。投資の多かった2007/08年に最大187件を記録していたのと比べると、その減少ぶりは明確だ。投資先ではセルビアとウクライナが多かった。
\業界別で景況感が最も悪かったのはエネルギー・上下水道で、指数値は67.2ポイントと2007年春の調査開始以来で最低を記録した。
\OeKBの中東欧景況感調査は、中東欧事業本部をオーストリアに構える国内外の企業約400社の現状および短期的な業況見通しを四半期ごとに集計している。
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