セルビア国立銀行(NBS)は5日、主要政策金利である1週間物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、11.75%に設定した。管理価格をはじめとする物価の高騰を受けた措置だ。利上げは昨年7月以来6度め。2週間物レポ金利を採用していた昨年6月を含めると7度めとなる。
\インフレ率は通貨ディナールの下落や農作物の不作、公共料金の引き上げなどで、昨年4月の2.7%から10月には12.9%まで上昇。11月、12月もそれぞれ11.9%、12.2%と目標値(3.85~4.15%)を大きく上回っている。
\今後は、外貨為替市場の安定や低需要の継続で物価上昇が減速する見通しだ。耕作期が始まり、過去の金利政策の効果が現れるにつれインフレ率は低下し、年末までに目標値の範囲に収まると予測する。
\なお、インフレ沈静化に向けては◇年に1度の管理価格調整制度の確立◇財政再編計画の実行――が有効との見方を示した。
\セルビア経済については、すでに昨年第4四半期に回復傾向が認められたとしている。
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