2013/4/17

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

セルビア産フィアット車の輸入関税免除へ=ロシア

この記事の要約

セルビアのダチッチ首相は11日、訪問中のロシアでプーチン大統領など政府首脳と会談し、セルビア産フィアット車のロシアに対する無関税輸出枠の設定を含む経済協力で合意したと発表した。その規模は明らかではないが、ダチッチ首相によ […]

セルビアのダチッチ首相は11日、訪問中のロシアでプーチン大統領など政府首脳と会談し、セルビア産フィアット車のロシアに対する無関税輸出枠の設定を含む経済協力で合意したと発表した。その規模は明らかではないが、ダチッチ首相によれば1万台前後となる見通し。両国はこのほかにも◇ロシアがセルビアに5億米ドルを融資◇鉄道輸送分野での協力◇大卒資格の相互認定――などで合意した。さらに、投資基金の共同設定に向けて交渉することも決定した。

\

無関税輸出の対象となるのは、クラグイエヴァツ工場で生産されている多目的車(MPV)の「フィアット500L」だ。ダチッチ首相は、ロシアが乗用車の輸入関税を免除するメリットはなく、今回の合意は両国の「特恵的パートナーシップ」に基づくものと説明。外交関係の良好さを強調した。このため、輸出枠は小規模にとどまる見通しだ。

\

「フィアット500L」の対ロ輸出はダチッチ首相の訪問と同時に開始された。無関税輸出で価格競争力を高め、販売に勢いをつけたいところだ。

\