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2013/10/23

チェコ・スロバキア

チェコ電力大手、携帯電話サービス事業に参入

この記事の要約

チェコ電力最大手の国営CEZは15日、携帯電話サービス事業への参入を正式発表した。事業多角化戦略の一環で、業界最大手テレフォニカO2の通信回線を借り受け、独自ブランドでサービスを提供する。近日中にサービス開始の予定で、今 […]

チェコ電力最大手の国営CEZは15日、携帯電話サービス事業への参入を正式発表した。事業多角化戦略の一環で、業界最大手テレフォニカO2の通信回線を借り受け、独自ブランドでサービスを提供する。近日中にサービス開始の予定で、今後3年で数十万人規模の顧客獲得を目指すとしている。

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料金体系は、実際の通話料金だけを払う基本タイプや月額200コルナで100分通話できるタイプなど、顧客の利用頻度に応じて多様化し、現業界大手のパケット定額制に対抗する。同社の電力・ガス顧客350万人にはSMSサービス無料提供という特典をつけ、足元から顧客開拓するが、新規顧客の獲得にも力を入れる。

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CEZは電力顧客に多様なサービスを提供する戦略のもと事業の多角化に着手し、2010年にガス小売市場に参入した。スヴォボダ販売担当取締役は7月、携帯電話サービスを開始するほか、金融・保険事業の立ち上げも検討していることを明らかにしている。

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