2013/11/13

チェコ・スロバキア

チェコ中銀、為替介入による金融緩和を無制限で実施

この記事の要約

チェコ中央銀行が7日開始した市場介入で、同国通貨コルナの対ユーロ相場下落が続いている。介入初日の7日の外国為替市場でコルナは対ユーロで1ユーロ=25.784コルナから同26.85コルナに、8日も同26.966コルナに下落 […]

チェコ中央銀行が7日開始した市場介入で、同国通貨コルナの対ユーロ相場下落が続いている。介入初日の7日の外国為替市場でコルナは対ユーロで1ユーロ=25.784コルナから同26.85コルナに、8日も同26.966コルナに下落。週明けの11日には26.966コルナ、火曜(12日)には27.01コルナまで下がっており、中銀の想定する水準となっている。

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中銀は1年前に主要政策金利を史上最低の0.05%まで引き下げた後、口先介入を行ってきたが、思うような効果が得られなかった。このため、対ユーロ為替相場を1ユーロ=27コルナ前後に引き下げ、維持することでデフレを回避する策を選んだ。

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チェコは景気が上向く兆候が出ているものの、10月の年間インフレ率は0.9%と中銀目標の下限(1%)を下回った。中銀では◇設備稼働率の低調◇賃金上昇率の低さ◇エネルギー価格の低下――で物価上昇が抑制される傾向が今後も続くとみる。

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売り介入による金融緩和で、来年初めのインフレ率は従来予想のゼロから、わずかながらプラスの方向に持ち込める見通しだ。また、輸入価格の上昇と予想される景気回復で来年半ばには中銀目標(1~3%)の範囲内に復帰するとみられる。

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(1CZK=4.95JPY)

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ポーランド
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