中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/12/18

CIS諸国

ウズベキスタン、14年は国外資金で39億ドルのプロジェクト実施へ

この記事の要約

ウズベキスタンでは来年、国外からの資金による投資プロジェクトが計166件、総額で38億8,300万米ドルに達する見通しだ。資金の内訳は政府の保証する外国からの融資が12億1,400万ドル、国外直接投資(FDI)が26億7 […]

ウズベキスタンでは来年、国外からの資金による投資プロジェクトが計166件、総額で38億8,300万米ドルに達する見通しだ。資金の内訳は政府の保証する外国からの融資が12億1,400万ドル、国外直接投資(FDI)が26億7,000万ドルとなっている。

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最も投資額の高い分野は燃料・エネルギー産業の26億400万ドルで、全体の3分の2を占める。中でも大きなプロジェクト案件は、ロシア石油2位のルクオイルによる天然ガス事業だ。同社は(1)カンディム・ハウサク・シャディ・クングラド鉱区の開発(2)南西ギッサール鉱区の開発(3)アラル海海底ガス田探索――に関わっている。(1)と(2)については生産分与契約(PSA)を結んでおり、2016年までに生産量を180億立方メートルに引き上げることを目標に掲げる。2017年までの投資総額は500億ドルで、このうち10億5,000万ドルを14年に投じる。

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韓国ガス公社(Kogas)が率いる韓国企業連合は引き続き、ウスチュルト・ガス化学コンビナートの建設を進める。予定投資総額41億ドルのうち、来年は7億1,220万ドルを投じる。

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中国石油天然気集団公司(CNPC)は中央アジア・中国ガスパイプラインの3本目の敷設工事に3億1,620万ドルを支出する。同パイプラインは2008年の着工で、トルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン産の天然ガスを中国に輸送することを目的とする。全長は約7,000キロメートルで総工費は21億ドルに上る。

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ウズベキスタンの公式統計によると、今年1-9月期の国外資金の投資額は前年同期比12.4%増の18億1,200万ドルに上った。通期では30億1,700万ドルと計画されている。

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