2014/2/5

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

墺スワロフスキー、本社工場で人員削減へ

この記事の要約

クリスタルガラスメーカーの墺スワロフスキー(チロル州ヴァッテンス)は、本社工場の業務の一部をセルビアの新工場に移管する。生産ネットワーク国際化戦略の一環としている。墺公共放送ORFチロル支局が報じ、同社の広報担当者が1月 […]

クリスタルガラスメーカーの墺スワロフスキー(チロル州ヴァッテンス)は、本社工場の業務の一部をセルビアの新工場に移管する。生産ネットワーク国際化戦略の一環としている。墺公共放送ORFチロル支局が報じ、同社の広報担当者が1月22日、追認した。移管に伴う本社工場の人員削減規模を「200人」とする報道については「コメントできない」として、事実関係を明らかにしなかった。

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スワロフスキーはさきの金融・経済危機をきっかけに、生産拠点の国際化に乗り出した。オーストリアのほか、中国、インド、リヒテンシュタイン、タイ、チェコ、米国に工場を持つ。セルビアの新工場はハンガリーとの国境に近いスボティッツァにあり、広さ1万5,000平方メートル。今月中に稼働を開始し、16年までに従業員600人体制を構築する。

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本社工場の人員削減は契約・派遣社員の整理と退職による自然減、社内の配置転換を通して進め、経営上の理由による解雇は行わない方針だ。オーストリア工場のダベルト事業所委員長が現地紙『ティローラー・ターゲスツァイトゥング』に明らかにしたところによると、人員整理の影響を受けるのは主に商品梱包、クリスタル選別作業を担当する従業員で、そのほとんどを派遣社員が占める。

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