ロシア商用車最大手のGAZは7～10日にサンクトペテルブルクで開催されたガス産業の国際専門見本市「ROS-GAS-EXPO」に、圧縮天然ガス（CNG）燃料で走行する小型商用車「GAZelle NEXT CNG」と中型トラック「GAZon NEXT CNG」のプロトタイプを出展した。両モデルは2015年下半期に量産を開始する予定。
「GAZelle NEXT CNG」はCNGとガソリン燃料の両方で走行するバイフューエル車で、ウリヤノフスクにあるGAZグループのエンジン工場で生産しているガソリンエンジン「エヴォテック2.7ユーロ5」を搭載する。計器盤の制御ボタンで燃料を切り替えることができる。ガスタンクは4本（容量：52リットル、最大作動圧力200atm）を装備し、航続距離は700キロメートルになるという。
「GAZon NEXT CNG」はヤロスラヴリにあるGAZグループのエンジン工場で生産する新型CNGエンジン「YaMZ-534」を搭載する。このエンジンはカナダの天然ガスエンジン・車両開発会社のウェストポートと共同で開発したもので、7本のガスタンク（容量：52リットル、最大作動圧力200atm）を装備する。航続距離は370キロメートル。
