2014/11/19

チェコ・スロバキア

スロバキアとチェコ、VAT不正対策での協力確認

この記事の要約

スロバキアとチェコの財務相は11日、付加価値税(VAT)不正対策で両国が協力することを明らかにした。 対象となるのは「カルーセル(回転木馬)詐欺」(または「業者行方不明による不正(MTTC)」)と呼ばれるVATの不正還付 […]

スロバキアとチェコの財務相は11日、付加価値税(VAT)不正対策で両国が協力することを明らかにした。

対象となるのは「カルーセル(回転木馬)詐欺」(または「業者行方不明による不正(MTTC)」)と呼ばれるVATの不正還付。チェコのバビス財務相によれば、これらの不正による還付額はチェコだけで年間35億ユーロに達するという。両国は今後情報交換を密にするとともに、それぞれが講じた措置とその成果について意見交換をする予定だ。

単一市場を形成し国境での徴税措置が原則取られない欧州連合(EU)では、域内輸出品及び輸入品に対しては流通段階まで課税を繰り延べる繰延支払方式が導入されている。典型的なカルーセル詐欺は、輸入業者が流通の第1段階で取引相手が支払ったVATを税務当局に収めることなく会社を消滅させ持ち逃げするというものである。