2015/1/21

バルト三国

バルト三国、エネルギー分野で提携強化

この記事の要約

バルト三国がエネルギー分野で提携を強化する。天然ガスの統一市場を創設するとともに、西欧電力網との接続を拡大し、ロシアへの依存を縮小する狙い。 エストニア、ラトビア、リトアニアの政府代表は14日、リガで共同宣言を採択した。 […]

バルト三国がエネルギー分野で提携を強化する。天然ガスの統一市場を創設するとともに、西欧電力網との接続を拡大し、ロシアへの依存を縮小する狙い。

エストニア、ラトビア、リトアニアの政府代表は14日、リガで共同宣言を採択した。目的として、エネルギーの安定供給が難しくなった場合に、共同・連携して事態に対処できる基盤をつくることを挙げている。

エストニアのウルヴェ・パロ経済相は、安定供給の確保において、ラトビアのインチュカルンス地下ガス貯蔵施設と、リトアニアでこのほど操業を開始したクライペダ液化天然ガス(LNG)ターミナルがカギを握ると指摘。エストニアとリトアニアがインチュカルンス貯蔵施設を平等に利用できる規則作りに取り組むと述べた。

電力分野では国際連系線の増設が課題だ。すでにエストニア―フィンランド間の送電線が開通し、リトアニアとポーランド、スウェーデンをそれぞれ結ぶ送電線も工事が進んでいる。これに加えて、バルト三国間の連系線を強化し、ロシア電力網への依存を弱める必要がある。

これらの基盤を整えたうえで、供給不足時にどう対応するのか、最低供給量などを含めた微妙な問題を詰めていく方針だ。