2015/2/18

ロシア

ボルボとルノー、ロシア生産を一時停止

この記事の要約

スウェーデンのトラック大手ボルボは11日、ロシアのカルーガ工場で操業を一時停止すると発表した。現地通貨ルーブルの下落や欧米の制裁を背景に同国自動車市場の低迷が長引いているためだ。現地紙『ヴェドモスチ』がルノー関係者の話と […]

スウェーデンのトラック大手ボルボは11日、ロシアのカルーガ工場で操業を一時停止すると発表した。現地通貨ルーブルの下落や欧米の制裁を背景に同国自動車市場の低迷が長引いているためだ。現地紙『ヴェドモスチ』がルノー関係者の話として同日報じたところによると、仏自動車大手ルノーもモスクワ近郊のアフトフラモスにある工場の操業を今月16日から3月6日まで停止する。先月29日には米ゼネラル・モーターズ(GM)がサンクトペテルブルク工場の操業を3月半ばから5月半ばまで停止すると発表しており、ロシア生産を見合わせる動きが広がっている。

ボルボのカルーガ工場ではボルボおよびルノー・トラックスの2ブランドを生産。ルノーのアフトフラモス工場では「メガーヌ」や「ダチア・ダスター」などを製造している。

同国の1月の乗用車新車販売台数(小型商用車を含む)は前年同月比24%減の11万5,390台に落ち込んだ。コンサルティング大手のプライスウォーターハウス・クーパース(PwC)は、小型商用車を除いた乗用車市場が今年35%縮小すると予想している。