2015/3/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

IMF、対セルビア支援を承認

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は先ごろ、財政が悪化しているセルビアに対する約12億ユーロのスタンドバイ融資を承認した。引き出し期間は3年。セルビア政府は融資取り付けにあたり、財政再建、金融業界の安定性向上、雇用創出と経済の安定的 […]

国際通貨基金(IMF)は先ごろ、財政が悪化しているセルビアに対する約12億ユーロのスタンドバイ融資を承認した。引き出し期間は3年。セルビア政府は融資取り付けにあたり、財政再建、金融業界の安定性向上、雇用創出と経済の安定的成長につながる構造改革を3本柱とする経済プログラムの実行を約束している。

セルビア政府は2017年までに赤字をGDP比4.25%まで縮小することを約束している。しかし、赤字削減は難航しており、14年の財政赤字は国内総生産(GDP)比6.6%と、13年の4.8%から拡大したもようだ。

政府は公務員賃金改革と年金歳出削減に着手したほか、大きな財政負担となっている約500社の国営企業のリストラ計画も決めた。すでに188社が閉鎖手続きに入っており、残る企業の多くは年内に民営化する計画だ。

セルビアは09年にIMFと30億ユーロのスタンドバイ融資を締結。11年9月に新たな融資枠を取り付けていたが、合意していた緊縮措置が財政予算に反映されていないとして、実施は凍結されていた。