2015/3/11

自動車

欧州販売予測が困難に、ロシアの影濃く=自動車大手2社

この記事の要約

米ゼネラルモーターズ(GM)のノイマン欧州事業責任者と、独フォルクスワーゲン(VW)のヴィンターコルン社長は2日夜、ジュネーブモーターショーの開幕を翌日に控えた会談で、欧州市場についての販売見通しを明らかにした。欧州連合 […]

米ゼネラルモーターズ(GM)のノイマン欧州事業責任者と、独フォルクスワーゲン(VW)のヴィンターコルン社長は2日夜、ジュネーブモーターショーの開幕を翌日に控えた会談で、欧州市場についての販売見通しを明らかにした。欧州連合(EU)はおおむね好調だが、主要市場であるロシアの先行きは不透明で、今後の予測は困難との見方で一致している。

会談でGMのノイマン欧州事業責任者は、露サンクト・ペテルブルク工場での生産を今月末から8週間停止する計画を発表した。すでに昨年9月に2シフトから1シフトに操業を減らしていたが、ロシア市場の需要がさらに落ち込んだもようだ。

VWのヴィンターコルン社長も、西欧市場の伸びは確実視しているが、ロシアについては予測不可能との見方だ。

ロシアでは先行き不透明感に通貨ルーブルの下落が重なり、自動車の売れ行きが悪化している。昨年の通期販売台数は新車買換え奨励措置の効果もあり、10%減にとどまった。しかし、IHSオートモーティブによると今年1月期の乗用車・小型商用車販売台数は24.4%減の11万5,390台。通期では27.4%減の181万台にとどまると予想している。