2015/6/17

ロシア

ロシア中銀が追加利下げ、政策金利11.5%に

この記事の要約

ロシア中央銀行(CBR)は15日の金融政策委員会で、主要政策金利である7日物入札レポ金利を12.5%から1ポイント引き下げ、11.5%とすることを決定した。利下げは今年に入って4回目。インフレ率の低下を受け、景気テコ入れ […]

ロシア中央銀行(CBR)は15日の金融政策委員会で、主要政策金利である7日物入札レポ金利を12.5%から1ポイント引き下げ、11.5%とすることを決定した。利下げは今年に入って4回目。インフレ率の低下を受け、景気テコ入れのために金融緩和を継続した形だ。今後については、物価動向によって下げ幅を縮小することもありうるとしている。

インフレ率は3月に16.9%まで上昇した後、4月は16.4%、5月は15.8%に低下した。一方で4月の国内総生産(GDP)は前年同月比4.2%減と今年に入って最大の落ち込みを示した。

中銀は一方で、今年の経済見通しを従来のマイナス3.5~4%からマイナス3.2%へ上方修正した。年末のインフレ予測も「11%前後」に引き下げた。

中銀は昨年12月、通貨ルーブルの下落を受けて2回にわたり合計7.5ポイントの利上げを実施し、政策金利を17%に設定した。以来、景気支援に向けて段階的に利下げを行っている。