2015/6/17

ロシア

ロスネフチ、オフショア事業向けにヘリ160機発注

この記事の要約

ロシア国営石油会社のロスネフチが昨年、伊フィンメカニカ傘下のヘリコプターメーカー、アグスタ・ウェストランド(AgustaWestland)にヘリコプター160機を発注していたことが明らかになった。オフショア鉱区開発に向け […]

ロシア国営石油会社のロスネフチが昨年、伊フィンメカニカ傘下のヘリコプターメーカー、アグスタ・ウェストランド(AgustaWestland)にヘリコプター160機を発注していたことが明らかになった。オフショア鉱区開発に向けた調達で、取引額は30億ユーロ。ロシア同業のロシアン・ヘリコプターとアグスタの現地合弁会社が最終組み立てを行う計画だ。9日付インタファクス通信が政府高官の話として伝えた。

ロスネフチが購入するのは、オフショア事業用に設計された最新鋭の中型ヘリコプター「AW189」。企業別の注文数では、ロスネフチがこれまでで最大となる。

国営持ち株会社ロステクノロジー傘下のロシアン・ヘリコプターは、アグスタと合弁会社「ヘリ・ヴェルト」を設立し、モスクワ郊外のトミリノ工場でAW189の最終組み立て作業を行う。本格的な現地生産は2025年に開始する予定だ。

ロスネフチは西シベリアの原油生産が減少傾向にあるため、北極海沿岸のオフショア鉱区開発を推進している。