カザフスタンが電気自動車(EV)用充電スタンドの整備に乗り出す。パイロットプロジェクトとして年末までに、アスタナ市とアルマトイ市の100カ所と両市を結ぶ幹線道(約1,200キロメートル)の20カ所に急速充電スタンドを整備する。EV普及を視野に入れたインフラ作りの第一歩だ。
このプロジェクトは、カザフスタン自動車工業会(AKAB)と自動車リサイクリング運営会社(ROP)、アスタナ市・アルマトイ市当局が共同で進める。アスタナ市では空港及び鉄道駅に、アルマトイ市では市の中心地にスタンドを設ける。
充電器はプラグ規格「IEC62196-2」、「IEC61851-1」に対応し、どんなEVでも1~4時間でフル充電できるという。充電器1基あたりの出力は51キロワットで、4台まで同時に充電できる。
カザフスタンのEV登録総数は200台に過ぎない。充電スタンド不足で、現状では市外を走るのは難しい。