スロバキア統計局が15日発表した2018年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1.9%上昇し、上げ幅は前月から0.2ポイント縮小した。インフレ率の低下は4カ月連続で、17年12月(2.1%)以来の低い水準となった。価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率は1.8%で、前月から0.4ポイント縮小した。
項目別では「運輸(自動車用燃料を含む)」の上昇幅が0.5%(前月は3.5%)にとどまり、全体を押し下げた。ほかに上昇幅が大きかったのは「宿泊・外食」(4%)、「住宅・上下水道・電気・ガス・その他の燃料」(3.2%)、「雑貨・サービス」(2.7%)、「家具・家庭用機器・住宅補修」(1.9%)、「医療」(同)、「アルコール飲料・たばこ」(1.6%)。上昇幅が最も小さかったのは「娯楽・文化」の0.4%だった。
同国のインフレ率は2014年1月以降、ゼロからマイナスの水準が続いていたが、16年7月のマイナス0.9%を底に上昇に転じ、18年4月は2.9%に達していた。