クロアチア信用格付け、「投資適格級」に復帰=S&P

米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ・グローバル・レーティングス(S&P)は22日、クロアチアの長期信用格付けを従来の「BBプラス」から「BBBマイナス」へ、短期信用格付けを「B」から「A-3」へ、それぞれ1段階引き上げた。これによりクロアチアは6年ぶりに「投資適格級」に復帰した。

格上げの理由としてS&Pは、経済成長率の伸びが鈍いにもかかわらず国家債務が縮小していることを挙げた。また、流通最大手アグロコルの倒産をめぐる経済リスクは一段落し、経営難の国内造船所に対する政府支援も増えないと判断した。

一方、フィッチ・レーティングスは21日、ブルガリアの長期信用格付けを「BBB」に据え置く一方で、見通しを「安定的」から「強含み」に引き上げた。経常収支・財政の改善や、ユーロ圏加盟準備の進展、良好な経済成長見通しなどが格上げにつながった。

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