トルコの複合企業サバンジュ・ホールディングは21日、傘下のセメント大手チムサ・セメント(Cimsa)がメキシコ同業のセメックスからスペインの白色セメント工場を買収することで合意したと発表した。付加価値の高い白色セメントの取扱量を増やすことでブランド力を高める狙いがある。取引額は1億8,000万ユーロ。当局の承認を経て、今年後半の手続き完了を見込む。
買収する工場はバレンシア地方ブニョールにあり、欧州でも最先端の生産設備を備える。セメックスは自社の白色セメント生産の大半を同工場で行っていた。同工場の取得により、チムサは白色セメントの生産能力が40%拡大する。
チムサは売り上げの50%以上を海外事業が占める。昨年は売上高が前年比14%増の17億リラ(2億7,360万ユーロ)、純利益が32%減の1億5,500万リラ(2,490万ユーロ)だった。(1TRY=20.29JPY)